白老港の概要
1 白老港の概要
白老港は北海道南西部の太平洋に面し、室蘭港と苫小牧港のほぼ中間に位置しています。
白老町を中心とした地場産業の流通拠点として、地域開発の一翼を担う重要な役割を果たしている地域産業流通港湾
で、昭和57年に新規着工した北海道で最も新しい地方港湾です。
平成2年に漁港区の一部、平成7年に第1商港区が供用開始されて以来、地元企業の原材料移入、首都圏の需要に対
応した砂の移出等が活発化し、本港利用による輸送時間及び輸送コスト削減が図られるなど港湾整備の効果が確実に
表れ、港湾取扱貨物量も年々増加しており、平成13年には第2商港区を供用開始するとともに、流通活動拠点としての
公共上屋も併せて供用開始しました。また、平成26年1月から-11.0m岸壁を擁する第3商港区の供用を開始しました。
今後も、流通拠点として商港機能の充実に加えレクリーション機能、アメニティー空間の創造等、地域に親しまれる港づく
りを目指しています。
・白老港を利用する際のルール(商船)(1.84MBytes)
・白老港を利用する際のルール(港湾・海岸工事企業用)(2.02MBytes)
○ 主な貨物構成
・令和2年の主な貨物構成(264KBytes) ・令和3年の主な貨物構成(速報値)(265KBytes)
・令和2年の主な貨物構成 出入内訳(270KBytes) ・令和3年の主な貨物構成 出入内訳(速報値)(273KBytes)
○ 取扱貨物量の推移
・白老港「取扱貨物量」の推移(H10~R3)速報値版.pdf(63.2KBytes)
○ 入港隻数・総トン数の推移
・白老港「入港隻数・総トン数」の推移(H10~R3)速報値版(78.0KBytes)
○ 調査票・実績報告書
・白老港等建設工事における経済波及効果に関する調査票(156KBytes)
2 白老港のいまとこれから
○ 白老港のあゆみ(年表)
昭和43年12月 | 漁港新設に関わる受託設計調査委託 |
昭和45年3月 | 「北海道港湾懇談会」において白老港委員会を設置 |
昭和45年6月 | 白老港建設予定地として、ヨコスト・石山・北吉原を選定 |
昭和48年7月 | 国費により白老地区の経済・技術調査を実施 (昭和51年3月まで) |
昭和54年2月 | 白老港計画基本構想策定 |
昭和57年2月 | 白老港港湾計画基本構想策定 |
昭和57年8月 | 白老港港湾区域の認可 |
昭和57年9月 | 着工式、祝賀会開催 |
昭和58年6月 | 白老町地方港湾審議会条例制定 |
昭和63年9月 | 白老港湾振興会設立 |
平成2年2月 | 白老港港湾計画基本構想改訂 |
平成2年12月 | 漁港区の一部供用開始、開港記念式典の開催 |
平成3年5月 | 親水護岸(インカルミンタル)が平成3年度日本港湾技術賞を受賞 |
平成4年3月 | 白老港港湾隣接地域を指定 |
平成6年10月 | 苫小牧圏都市計画臨港地区の決定、分区(商港区、漁港区)の指定 |
平成7年5月 | 商港区の一部供用開始、記念式典の開催 |
平成9年12月 | 緑地トイレ完成 |
平成10年12月 | 緑地「汐音ひろば」完成 |
平成11年4月 |
平成10年 貨物量取扱量62万トンを記録、道内地方港湾23港中の第2位となる (フェリーを除く) |
平成11年6月 | 商港区入港1,000隻目記念式典開催 |
平成11年9月 | 白老港港湾計画基本構想改訂 |
平成13年4月 | 第2商港区及び公共中央1号上屋供用開始、記念式典の開催(5月) |
平成13年12月 | 白老港港湾管理事務所が完成し業務開始 |
平成15年4月 |
平成14年 貨物量取扱量96万トンを記録、道内地方港湾23港中の第1位となる (フェリーを除く) |
平成16年10月 | 帆船「日本丸」が第2商港区第4岸壁(-7.5m)に接岸 |
平成17年6月 | 白老港港湾計画基本構想改訂 |
平成18年2月 | 白老港初の外国貨物船入港 (ベトナム産ライムストーン 約5,000トン輸入) |
平成18年7月 | 第3商港区 着工 |
平成18年10月 | 白老港初の外国客船寄港 「スピリット・オブ・オセアヌス号」 |
平成19年8月 | 臨海部 初の企業進出 |
平成19年9月 | 白老港2回目の外国客船寄港 「スピリット・オブ・オセアヌス号」 |
平成20年3月 | 臨海部へ2社目の企業進出 |
平成20年4月 |
平成19年 取扱貨物量が白老港初の100万トン超え(1,063,715トン)を記録し、 道内地方港湾23港中の第1位となる (フェリーを除く) |
平成21年2月 | 白老港港湾計画基本構想 一部変更 |
平成21年4月 |
平成20年 取扱貨物量が2年連続して100万トンを超え、道内地方港湾23港中の第1位 (2年連続)となる (フェリーを除く) |
平成22年4月 |
平成21年 取扱貨物量が3年連続して100万トンを超え、道内地方港湾23港中の第1位 (3年連続)となる (フェリーを除く) |
平成23年4月 |
平成22年 取扱貨物量が道内地方港湾23港中の第1位(4年連続)となる (フェリーを除く) |
平成24年4月 |
平成23年 取扱貨物量が白老港初の110万トンを超え過去最高(1,128,621トン)を記録し、 道内地方港湾23港中の第1位(5年連続)となる (フェリーを除く) |
平成25年4月 |
平成24年 取扱貨物量が2年連続して100万トンを超え、道内地方港湾23港中の第1位 (6年連続)となる(フェリーを除く) |
平成25年11月 |
第3商港区供用開始、記念式典の開催 |
○ 写真で見る白老港
(1) 昭和57年 「白老港建設前」
(2) 昭和63年 「東防波堤建設工事」
(3) 平成2年 「漁港区一部供用開始」
(4) 平成8年 「第1商港区供用開始、島防波堤及び防波堤(外)着手」
(5) 平成13年 「第2商港区供用開始」
(6) 平成13年 「第1商港区貨物船荷役状況」
(7) 平成14年 「白老港の状況」
(8) 平成19年 「第3商港区建設状況」
(9) 平成24年 「第3商港区建設状況」
○ 白老港の未来
(1) 内貿物流機能の拡充強化
背後圏を含む地域産業における物流需要の高度化にともない、製造業を中心とした2次産業、農業を中心とした1次産業
から発生する貨物のユニット化や船舶の大型化等の輸送形態へ対応していくため、内貿物流機能の拡充強化が必要と
なっている。
(2) 快適な生活空間の創出
港湾から発生する環境への負担を緩和するとともに、地域住民が港や海とふれあえる港湾空間の確保など、周辺景観及
び環境と共生できる緑地の整備が要求されており、港湾における快適な環境の創出を図るとともに、海洋性レクリエーショ
ン需要の増大に対応するため、親水空間の確保及び地域住民等の交流に配慮した空間の導入を図る。
(3) 港内の安全性の向上
外郭施設の整備により、安全な係留や操船が可能な水域施設を確保するため、港内の静穏度の向上を図る。
(4) 小型船だまりの設備
一般漁船と遊漁船、ポートサービス船、作業船の港内輻輳を解消するため、小型船だまりを確保する。
(5) 水産業の振興及び観光漁業の育成
水産活動の基地として、漁港機能の強化・拡充を図るとともに、水産業の振興及び観光漁業の育成を図る
(6) 臨港交通体系の充実
港湾と背後地域との連絡を図るとともに、港湾内の円滑な交通を確保するため、臨港交通体系の充実を図る