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白老町の水道施設

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川などから取水した水(原水)を安心して飲むことのできる水道水にするため、浄水処理を行なっているのが浄水場です。水道水の製造工場とも言えます。白老町の浄水場は計3施設あり、1日最大10,300立方メートル(施設能力)の水道水を作る事ができます。

1 白老浄水場

白老浄水場の写真

白老川の支流である毛白老川から取水しており、その原水は、薬品沈殿・急速ろ過・塩素滅菌処理の工程を行なって給水しています。

施設の概要
供用開始年月日 昭和44年4月1日
施設能力
(日最大給水量)
5,750立方メートル
給水区域 社台全区域、白老全区域、石山区域、旭化成団地全区域、萩野鉄南区域、北吉原鉄南区域
水源 白老川の支流である毛白老川(もしらおいがわ)の表流水
管理体制
  • 人為的な汚染の有無など水質異常の早期発見のため、職員が定期的に車でパトロール。
  • 取水口の保護のために、台風や豪雨、豪雪の時は、砂・流木の掃除や氷割等を行う。
  • 原水異常等の早期発見のため、場内では原水で魚を飼育し監視を行なっています。
浄水処理過程
  • 取水設備
    白老浄水場取水設備は、川に取水せきを作って導水管で送水する方式を採用しています。
  • 沈砂池設備
    取水口から取水した原水は、沈砂池に通水して砂、木の葉などの不純物を取り除き導水管で浄水場に原水を送水します。
  • 沈殿池設備
    川から取水した原水は、降雨により泥水となり浄水場に着水します。
    その泥などを取り除くため沈殿池に薬品(ポリ塩化アルミニウム)を注入して泥の粒子を大きくして沈澱池に沈めて除去します。
  • 急速ろ過池
    沈澱池で泥などを除去した原水には、微細な汚れ(沈澱池で除去不能な汚れ)があります。
    この汚れをさらに、ろ過池に通して除去します。
  • 塩素滅菌
    ろ過池から出てきた水は、きれいですが、まだ一般細菌、大腸菌などの目に見えない細菌類がいます。
    これらの細菌はろ過池では除去できません。細菌類を除去するため次亜塩素酸ナトリウムで消毒して初めて飲用できる 水道水となって皆様の家庭に給水されています。

2 虎杖浜第1浄水場

虎杖浜第1浄水場の写真

クッタラ湖の湧水を取水しており、その原水は、塩素滅菌処理で給水を行なっています。

施設の概要
供用開始年月日 昭和46年4月1日
施設能力
(日最大給水量)
1,500立方メートル
給水区域 虎杖浜全区域、竹浦全区域
浄水処理過程
  • 取水設備
    クッタラ湖から湧き出ている原水を、キツネなどの野生動物に汚染されないように取水枡をつくり導水管で浄水場まで送水しています。
  • 塩素滅菌
    取水した湧水は、環境汚染等がない、とてもきれいな原水ですので沈澱、ろ過工程をしないで直接、次亜塩素酸ナトリウムで消毒して皆様の家庭に給水されています。

3 虎杖浜第2浄水場

虎杖浜第2浄水場の写真

2本の深井戸から取水しており、その原水は、薬品凝集を行いろ過機に通水して、原水中のヒ素、マンガン、鉄などを除去処理して給水を行なっています。

施設の概要
供用開始年月日 平成2年4月1日

施設能力

(日最大給水量)

3,050立方メートル
給水区域 萩野鉄北区域、北吉原鉄北区域、12間全区域
浄水処理過程
  • 取水設備
    地下80メートルの深井戸を2箇所から取水しています。井戸に取水ポンプを設置し、水の需要にあわせて取水を行なっています。
  • 薬品処理工程
    取水した地下水には、火山性地質によりマンガン、鉄、ヒ素等が含まれており、それらの物質を除去しなければなりません。
    物質の除去には、次亜塩素酸ナトリウムと硫酸アルミニウムを注入しマイクロフロック化にします。
  • 圧力ろ過設備
    薬品処理工程でマイクロフロック化した物質を圧力ろ過機内の砂層に通水して除去します。
  • 塩素滅菌
    塩素滅菌は、すでに薬品処理工程で注入されていますので、ろ過された浄水はそのまま皆様の家庭に送水されています。

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