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氷雪の落下による危害の防止

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北海道内では比較的積雪量の少ない地域として白老町は知られております。

しかし少ないと言っても12月から翌年の3月にかけて、積雪量が30センチメートルを超えることが数日続くことがあります。

最近、狭い敷地に住宅が建てられるケースが増えており、隣接地への落雪や雪処理の問題で隣同士のトラブルが多く発生しております。

また、道路等に氷雪が落下する極めて危険な状況も見受けられます。

このように、一生に一度の大切な住宅が、このようなトラブルによって、お互いに気まずい感情に影響されながら生活するのは避けたいものです。

一般に、住宅などで雪処理の問題が発生するのは、建設の計画段階で、冬季間の積雪状態などを考慮しなかった場合に多いようです。

積雪寒冷地での住宅を考えるとき、建築基準法などの法的規制や快適性、断熱・気密性等を考えるだけでなく、プラスアルファの要素として雪処理についても考えることが当然必要です。

当初から道路等や隣接敷地に落下しないように雪処理を考慮することで、隣接地とのトラブルはかなり避けられます。

下記PDFの表「氷雪の落下による危害の防止」は、屋根勾配と落雪飛距離の関係を計算上で、軒先端部から落雪した距離を最小限に想定したものです。

白老町内(森野地区を除く)での落雪型屋根の住宅を建築する場合は、降雪量が比較的少ない実情を考慮して計算しており

ますので、軒先から隣地敷地境界線までの距離を、下記PDFの表「氷雪の落下による危害の防止」の数値を最低として確保するとトラブルはかなり避けられます。

なお、住宅の計画段階で、上記の距離を確保できない敷地については、無落雪型屋根の採用または落雪防護柵・雪止め金具(計算に基づく適切な個数)を設置することにより、隣接地とのトラブルはかなり避けられます。

氷雪の落下による危害の防止と落雪スペースを確保した住宅等の建築計画をしましょう!

氷雪の落下による危害の防止

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