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消火の要領について

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1 初期消火とは

火事から逃げている二人の画像

火災を発見した人達が、消火に立ち向かうこと。

初期消火の出来る目安は、「天井に燃え移っていない火事」、「煙が充満していない火事」である。

出火から2分から3分が勝負。

2 主な消火方法

(1) 風呂の残り湯の活用法

バケツ最低2個以上を使用して、残り湯をくみ上げバケツリレーで水をかけて消す。

バケツリレーで火を消化している画像

(2) 消火器による消火方法

消火器のピンを抜いている画像

安全ピンを抜く

消火器のホースを手にしている画像

ホースをはずし、ノズルを火に向ける

消火器のレバーを握っている画像

レバーを握る

(3) 消火器の構え方

  • 風がある場合は風上から放射する。
  • 射程距離に近づき、やや腰を落として熱や炎を避けるように構える。
  • 燃え上がる炎や煙にまどわされずに火元にノズルを向け、火の根元を掃くようにかける。

3 火元別初期消火方法

(1) 油なべ

油なべの初期消火方法画像

あわてて水をかけるのは厳禁。

消火器がないときは、濡らしたタオルなどを手前からかけて空気を遮断する。

(2) 石油ストーブ

石油ストーブの初期消火方法の画像

真上から一気に水をかける。石油がこぼれて広がったら、毛布でおおってから水をかける。

(3) 電気製品

電気製品の初期消火方法の画像

いきなり水をかけると感電のおそれがあるので、まずプラグを抜いて(できればブレ-カも切る)から消火する。

4 消火器の種類

(1) 消火器の種類

消火器の種類は、以下の5種類に分かれています。
水消火器、強化液消火器、泡消火器、粉末消火器、二酸化炭素消火器
※ 一般家庭で使用するには、全てに適応するABC粉末消火器が最適です。

(2) 火災の種類と適応消火器

A 普通火災

木材、紙、布などが燃える火災用
ABC粉末消火器、水消火器、強化液消火器泡消火器

B 油火災

灯油、ガソリンなどが燃える火災用
ABC粉末消火器、BC粉末消火器、強化液消火器、泡消火器、二酸化炭素消火器

C 電気火災

電気設備などが燃える火災用
ABC粉末消火器、BC粉末消火器、強化液消火器、二酸化炭素消火器

5 消火の原理

(1) 冷却効果による消火

水等をかけて燃焼物体の温度を下げて火を消します。(水消火器、水バケツ等)

(2) 窒息効果による消火

炭酸ガス等の不燃性ガスを燃焼物体にかけることにより、酸素の濃度を希釈して火を消します。(泡消火器)

(3) 抑制効果による消火

燃えているものと空気中の酸素との熱の連鎖反応を遮断して火を消します。(粉末消火器)

(4) 除去効果による消火

燃焼物体を取り去ることにより、火を消します。

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