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第1次白老町議会改革の取組み

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主な取り組み(第1次議会改革:平成10年度から平成14年度)

(1)議員の政策能力向上について

政策形成過程での議会の関与

町が政策立案する計画、構想等については将来のまちづくりを推進するうえで重要な位置づけであると考えるが、従来までは指針、方針が固まった段階で議会側に明らかにされ審議されるケースが多く、議会の意思が反映されにくいことから、議会として政策形成過程の段階から各常任委員会が所管事務調査として取り上げるなど、積極的に取り組むこととした。

また、平成9年4月から申し合わせにより、町の諮問機関である各種審議会、委員会の兼職禁止を進めているが、今後の情報公開制度との整合性の中で、各議員は各種審議会、委員会を傍聴するなど、行政課題を先取りする努力を行う。

(2)町民に親しまれる議会づくりについて

各委員会の地域別開催(移動常任委員会)

現在、委員会室で行われている各委員会を各地域のテーマに合った題材で地域別に開催し、委員会の傍聴を促すなど、議会への親しみ、関心を持っていただく取り組みが必要である。具体的には地域に関連する陳情や所管事務調査を当該地域で実施するとともに、地元住民との懇談を実施するなど、議会に対する住民の更なる関心と理解を深めることとする。

移動常任委員会の様子を写した写真

移動常任委員会(総務文教常任委員会) 平成20年5月8日 萩野公民館

議員の出前トーク

住民の多様化するニーズに応えるため、町民と議会との接点を密接にすることが求められている。

地域の要請により議員が出向いて、町民の切実な訴え、要望を聞き入れ、議会活動に反映させる努力が必要であり、「議員の出前トーク」的な施策を講じることが必要である。

具体的には各地域・住民から議員の出席要請(議員の指名)があった場合は積極的に出席し、町民の不満や不信を解消するなど、議会の機能と役割を果たすとともに議員活動の活発化を図ることとする。

出前トークの様子を写した写真

出前トーク(要請団体:NPO法人白老消費者協会) 平成20年1月30日 白老コミセン

休日・夜間議会の実施

議会の開催は、傍聴しやすい時間設定として休日・夜間議会の開催など、議会に対する関心、興味を喚起する必要があり、傍聴しやすい環境づくりを積極的に進める必要が不可欠であり、年1回(基本的には3月定例会)「夜間議会」(代表質問)を開催する。

ナイター議会の様子を写した写真

ナイター議会(平成20年第1回定例会・代表質問)

(3)議会の情報公開

白老町では平成11年度の情報公開条例制定に向けた準備が進められており、議会においても町民参加の充実や、議会の透明性の向上を図るため、情報公開制度の必要性を認識したところである。したがって、議会をこの条例の実施機関に含めることが望ましいと考える。
議会としても情報公開条例等の制定に向けた準備として、関係規則等の整備をはじめ、委員会会議録・保存文書等を整理し、情報の共有化に配慮した開かれた議会を目指す。

  • 白老町情報公開条例の施行から平成12年1月1日
  • 各委員会の公開
    • 平成12年2月より広報、報道(新聞)へ委員会日程・審議内容掲載
  • 委員会記録の全文議事録化から情報公開制度による公開(平成12年4月より)
  • 本会議・委員会議事録のインターネットによる公開(平成12年度実施)
  • 情報公開条例に基づく開示

(4)倫理条例の制定

議員は町民の代表者として、その品位と名誉を損なうような一切の行為を慎み、町民の厳粛な信託に応えるべく、常に町民の奉仕者として、その人格と倫理の向上に努力することが当然の義務である。
しかし、一連の不祥事により、議会に対しての不信感が根強く、信頼が失われつつあり、議会の甘さや、体質のあり方が指摘されている。

地方自治法では、議員の私的に関わる不祥事に対する罰則の手法はなく、議員のモラルの向上策、議会自体の権威回復のため倫理規程策定の調査・検討が必要とされている。

このことから、更に議会の規律としての品位を保ち、政治倫理の確立を期し、もって町政の健全に資することを目的とする「(仮称)白老町政治倫理条例」の制定(平成11年3月)を目指し、今後、白老町に適した目的・倫理基準等の内容について検討を重ねる。

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