「世界禁煙デー」及び「禁煙週間」のお知らせ

2018年6月6日

「世界禁煙デー」及び「禁煙週間」のお知らせ 

 

  5月31日は「世界禁煙デー」となり、世界的に禁煙を呼びかける1日となっています。

 また本日から1週間を「禁煙週間」とし、「2020年、受動喫煙のない社会を目指して~たばこの煙から子ども達を守ろう~」

 というテーマのもと、ホームページにおいて禁煙および受動喫煙防止の情報提供を計5回行いますので、よろしくお願いし

 ます。

 

 

1日目:「受動喫煙が及ぼす影響」

 
 初日の今日は、受動喫煙が身体に及ぼす影響についてお伝えします。

 

 たばこの煙には約4000種類の化学物質が含まれており、その中には、ニコチン、タール、一酸化炭素を主とした約200種

 類の有害物質が含まれています。

 たばこの先端から出る副流煙は、有害物質が燃焼しにくくフィルターも通りません。

 そのため、喫煙者が吸い込む主流煙と比較すると、ニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も多く含まれて

 います。

 

 そのため、喫煙者以外の人も、副流煙を吸い込む事によって健康に大きな影響を受ける事となります。

 受動喫煙の健康への影響は以下のとおりです。

 

がん

 肺、胃、肝臓、膀胱、口腔、食道、膵臓、子宮頚がん  など
循環器系疾患  高血圧、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病  など
呼吸器系疾患  肺炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、喘息  など
消化器系  胃・十二指腸潰瘍、歯周病 など
内分泌がん代謝系  糖尿病、メタボリックシンドローム、脂質異常症  など
神経系  脳血管性認知症、難聴  など
その他  うつ病、ストレス、免疫機能低下、ED  など

妊婦・胎児など

への影響

 乳幼児突然死症候群、早産、流産、低出生体重児の出産  など

 

 日常的に受動喫煙にさらされる環境にある場合は、喫煙者よりも健康被害を及ぼすリスクは高くなります。

 受動喫煙を受けなければ、脳卒中、虚血性心疾患、肺がん、SIDS(乳幼児突然死症候群)などの疾患で推計1万5000人が

 死亡せずに済んだとされています。 

 

 ※別添資料1 厚生労働省 世界禁煙デー啓発チラシ より

 

資料1-1 世界禁煙デー啓発チラシ(表)(736KBytes)

 

資料1-2 世界禁煙デー啓発チラシ(裏)(713KBytes)

  

 

日本は屋内全面禁煙義務の法律が現時点では存在せず、受動喫煙にさらされやすい環境であると言えます。

そのため、望まない受動喫煙を無くすためには、国・行政の取組と並行して、喫煙者一人ひとりの意識的な分煙や禁煙が必

要となってきます。

 

明日以降もホームページにて情報をお伝えしますので、禁煙や受動喫煙の防止について考える機会になれば幸いです。

 

   

2日目:「タバコが人体に及ぼす影響」

  

タバコの有害物質が様々な疾患のリスクを上げることは知られていますが、タバコとの関連が特に強いのがCOPD(慢性閉

塞性肺疾患)です。最近はテレビでも取り上げられていますが、COPDは別名「タバコ病」と呼ばれています。

 

禁煙週間2日目は、タバコとCOPDの関連について紐解いていきます。

 

タバコに含まれる有害物質はサイズが小さく、末梢気道や肺胞に到達しやすいといった特徴があります。

そこで炎症が起こると、炎症でダメージを受けた細胞を修復しようとして、新たに上皮細胞が形成されます。

長期間有害物質を吸入すると、この炎症と修復の過程が繰り返され、気道壁はだんだん厚くなり狭窄します。

 また、肺胞の弾性力や収縮力も低下し、息を十分に吐きだせなくなるので、呼吸困難などが生じるのです。

 

COPDの初期の症状は、「咳・痰が出やすい」「階段の上り下りなど、身体を少し動かしただけで息切れがする」などがあり

ます。「年齢のせいだ」などと思い込みがちですが、COPDに気づかず放置すると、病気はどんどん悪化していきます。

 

進行すると、「咳・痰が止まらなくなる」「入浴や着替えなどのちょっとした動作の際にも息切れがする」「外出がしづらくなる」

など日常生活に支障をきたすようになり、最終的には、「運動能力が低下し、寝たきりになる」「慢性呼吸不全や心不全など

命にかかわる重い病気を併発する」などの深刻な症状が現れます。

 

COPDで傷ついた肺を元に戻す方法はありません。そのため、予防で重要になるのが禁煙です。

禁煙によりCOPDの進行が遅くなり、寿命がのびることがわかっています。
自分の体や、周囲にいる大切な人の未来のためにタバコの害について知り、少しでも禁煙について考える機会が増えると

嬉しく思います。

 

 

3日目:新型タバコは本当に安全?

 

新型タバコとは、従来の紙で巻かれた燃焼式タバコとは異なるタバコ製品で、『電子タバコ』と『非燃焼・加熱式タバコ』に大

別されます。

日本では、PloomTECH(プルームテック)やiQOS(アイコス)などが有名で、これらは『非燃焼・加熱式タバコ』です。

 

新型タバコの分類

 

タイプ

 

 1)電子タバコ

 

 液体(ニコチンを含むもの、含まないもの)を加熱してエアロゾル(微粒子)を発生させて

 吸引する

 

 2)非燃焼・加熱式タバコ

 

 葉タバコを直接加熱し、ニコチンを含むエアロゾルを吸引する

 


新型タバコは、燃焼式タバコをやめられない人の代替品として、また、健康リスクが少ないとして推奨する考え方があります。

 

しかし、新型タバコの使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的証拠は明らかではなく、WHOや日本呼吸器学

会は警鐘を鳴らしています。

 

●未成年者の喫煙開始の導入(ゲートウェイ)になる

 

 電子タバコが普及している海外では、喫煙歴のない青少年の電子タバコの使用が、その後の喫煙導入に影響するという

 報告があります。

 日本では薬事法により、ニコチンを含む電子タバコの販売は禁止されているため、20歳未満の使用も法的な規制がありま

 せん

 

●“見えない煙”に潜む危険

 

 非燃焼・加熱式タバコは「煙が出ない、あるいは煙が見えにくい」製品とされていますが、特殊なレーザーを使用者の呼気

 に照射すると、ニコチンを含む大量のエアロゾルを出していることがわかります。

 加熱によりエアロゾルを発生するとき、ニコチン以外の成分が発がん性物質に変わることも指摘されています。

 

 新型タバコは従来のタバコより健康リスクが少ないというのは根拠に乏しく、安全とは言い切れません。

 新型タバコの使用者には、燃焼式タバコと同様『健康リスクを含むという認識』『非喫煙者への受動喫煙の配慮』をお

 願いします。

 

 

日目:受動喫煙防止対策に関する国の動き

 

今日は、受動喫煙防止対策関連する国の動きについてお知らせします。

 

望まない受動喫煙の防止を図るため、多数の者が利用する施設等の区分に応じ、当該施設等の一定の場所を除き喫煙を

禁止するとともに、当該施設等の管理について、今後規定について国から示される予定です。

  

 

「健康増進法の一部を改正する法律案」の閣議決定(H30.3.9)の概要


改正の趣旨

   

 基本的考え方 
 第1:「望まない受動喫煙をなくす」
 第2:受動喫煙による健康影響が大きい、子ども・患者等に特に配慮
 第3:施設の類型・場所ごとに対策を実施


改正の概要


 1.国及び地方公共団体の責務等
 2.多数の者が利用する施設等における喫煙の禁止等
 3.施設等の管理権原等の責務等
 4.その他 罰則規定を設ける

 

なお、町の取り組みとしては、昨年度から「受動喫煙防止対策意見交換会」を立ち上げ、今後の受動喫煙防止について、

協議・検討しています。

 

 

5日目:「喫煙と生活習慣病の関係」

 

禁煙週間最終日は、「喫煙と生活習慣病の関係」についてご説明します。

 

※メタボリックシンドローム(以下メタボ)とは?※

 

 内臓に脂肪が溜まることにより、様々な病気(高血圧・脂質異常症・糖尿病・心筋梗塞や脳梗塞等)が引き起こされる状

 態。

 

●喫煙とメタボ


 メタボの原因として、過食や運動不足がまず頭に浮かびますが、喫煙(タバコを吸う事)も脂質代謝や糖代謝への影響な

 どを介して、メタボの発症リスクを高めます。

 

●喫煙と高血圧


 タバコを吸うと交感神経が刺激されて血圧を上げ、脈拍数を増やすため、心臓に負担がかかっています。

 タバコを吸う事で、さらに動脈硬化のリスクを高めます。

 

●喫煙と脂質異常症


 喫煙は血液をドロドロにして、血液が固まりやすい状態にします。

 さらにHDLコレステロール(善玉コレステロール)を減らし、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)と中性脂肪の原料となる遊離

 脂肪酸が増加するため、動脈硬化のリスクを高めます。

 

●喫煙と糖尿病


 喫煙は、交感神経を刺激して血糖値を上昇させ、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きを妨げます。

 そのため、糖が高い状態が続く事で血管内皮が傷つき、動脈硬化のリスクを高めます。

 メタボもタバコも当てはまる方は、減量だけでも心筋梗塞等の原因となる動脈硬化の発症リスクを減らす事ができます。

 どちらか出来そうな所からはじめてみませんか?
 
 本日で禁煙週間は終了となります。禁煙について考える1週間になったでしょうか?
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 

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