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すこやかnews vol(ボリューム).13

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ポリファーマシーとお薬手帳について

ポリファーマシーとは?

ポリファーマシーとは、「複数」という意味のポリと、「調剤」という意味のファーマシーを合わせた言葉ですが、これは単に薬剤が多いことではなく、多くの薬を服用しているために、副作用を起こしたり、きちんと薬が飲めなくなったりしている状態をいいます。

どうしてポリファーマシーが生じるの?

ポリファーマシーは、多くの病気による複数の医療機関や診療科の受診によって、処方される薬全体の把握が難しくなることから処方される薬が増えたり、同じ成分の処方が多く存在することなどで生じます。

特に高齢のかたは、加齢による生理的な変化により、内臓の働きが弱くなってくると、薬を分解したり、体の外に排出したりするのに時間がかかるようになります。

こういったことを防ぐために、薬剤の管理が行えるお薬手帳がありますが、医療機関や薬局ごとに別のお薬手帳を使用しているなど、適切な利用に課題があります。

お薬手帳を1冊にまとめましょう

ポリファーマシーを解決するためには、ただ処方する薬の数を減らせばいいというわけではありません。

薬を処方する医師、調剤をおこなう薬剤師をはじめとした医療にかかわるそれぞれの専門家と情報を共有することが重要です。

そのためにも、お薬手帳は1冊にまとめ、受診する際には忘れずに持参をし、また、かかりつけ医を利用するなどして、服用している薬について積極的な情報共有を行いましょう。

薬の履歴を1冊のお薬手帳にまとめることで、安全な薬の処方に繋がります。

お薬手帳が何冊もあると、飲んでいる薬のチェックが難しくなり、同じ薬を二重い処方してしまうなどの恐れもありますので、ぜひ1冊にまとめてご活用下さい。

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