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禁煙週間をきっかけに禁煙について考えましょう

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5月31日はWHO(世界保健機関)が定めた「世界禁煙デー」であり、世界禁煙デーから1週間を「禁煙週間」と位置付けています。

令和6年度のテーマは「たばこの健康影響を知ろう!ーたばことCOPDの関係性ー」です。

たばことCOPD

COPDとはどんな病気?

COPDは、慢性閉塞性肺疾患の略称です。

 タバコの煙等の有害な物質を長期に吸い込むことで肺に炎症が起き、呼吸がしにくくなる病気をいいます。

原因

・最大の原因は喫煙(タバコを吸うこと)であり、日本ではCOPDの原因の90%以上が喫煙によるものであり、「肺の生活習慣病」ともいわれています。

タバコを吸わない人でも、受動喫煙(他人の喫煙によりタバコから発生した煙にさらされること)がCOPD発症の原因となります。

 望まない受動喫煙をなくすため、周囲の方へのご配慮をお願いします。

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症状

 有害な物質が長期にわたって肺を刺激すると、細い気管支に炎症が起き、咳や痰が多くなります。その結果、空気の流れが悪くなり、空気をうまく吐き出せなくなります。

 【主な症状】

 ・階段の上り下りで息が切れる。

 ・風邪でもないのに咳や痰が出る。

 ・呼吸をする時にゼイゼイ・ヒューヒューと変な音がする

 ➡ 見過ごしてしまいがちですが、症状が続く場合は早めに受診しましょう。

COPDは全身の病気

COPDは肺の病気ですが、肺ばかりでなく虚血性心疾患や骨粗しょう症、糖尿病など全身にさまざまな病気を引き起こします。

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診断方法

 自覚症状がある方は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。定期的な通院先がない方は、呼吸器科を受診しましょう。詳しい検査(肺機能検査やCT検査等)をおこないます。

COPDの治療は、まず禁煙!

  治療で最も大切なことは「すぐに禁煙をすること」です。一度低下した肺の機能を回復させるのは困難ですが、禁煙と薬による治療で悪化を防ぐことができます。

 禁煙5年で心臓に関する病気の死亡リスク、15年でその他の病気の死亡リスクが、タバコを吸っていない人と同じ程度まで下がると言われています。  「今」からでも決して遅くはない!のです。

禁煙外来の検索方法

  禁煙外来では、薬の処方の他に、あわせてカウンセリングも実施しています。

カウンセリングでは、各個人の性格や健康状態、生活に合わせた自己管理方法やタバコを吸いたくなった時の対処法、タバコの回避の方法等アドバイスを受けることができます。

 まずは、お近くの禁煙外来を検索してみましょう。

【検索方法】

・全国禁煙外来・禁煙クリニック一覧を検索(日本禁煙学会のホームページが開きます) 

・「北海道」を選択

・「市町村名」を選択(※白老町はありません)

 
参考

・一般社団法人 日本呼吸器学会

・独立行政法人 環境再生保全機構

・健康寿命をのばそう SMART LIFE PROJECT

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