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甦れ!幻のさかな「マツカワ」

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「マツカワ」とは?

「マツカワ」とは、カレイ目カレイ科に属する冷水性の魚で、白老町が面する太平洋沿岸では千島沖から三陸沖までを分布域としています。

名前の由来は、有眼側の厚い皮や大型のウロコが松の皮に似ていることから「マツカワ」と呼ばれるようになったと言われています。

また背びれ・しりびれ・尾ひれの両面に黒色の帯が等間隔で並ぶ模様が鷹の羽に似ていることから、別名「タカノハ」とも呼ばれています。

マツカワ(前面)の写真

マツカワ(前面)

マツカワ(背面)の写真

マツカワ(背面)

 

なぜ「幻のさかな」と呼ばれるの?

かつて「マツカワ」は、白老町沖を含む北海道沿岸で年間数十トンの水揚げがありました。しかし乱獲などの影響により、昭和50年代前半を境に捕獲量が激減となり、近年では年間数トン程度の水揚げしか確認されておらず、市場に出回る機会が非常に少ないのです。

また、現在水揚げされる「マツカワ」の多くは人工的に放流された稚魚が成魚となったもので、天然物の水揚げは殆ど目にすることがありません。

なお、市場に出回る天然物の「マツカワ」は非常に高価で、1キロ当たり10,000円を越えることも珍しくありません。
このようなことが「マツカワ」を「幻のさかな」と表現するゆえんなのです。

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