1 防災行政無線・整備の経過
(1)目的・必要性
防災行政無線(同報系)施設は、地震・津波・噴火など、緊急を要する災害時において、白老町災害対策本部から、各地域に設置される屋外拡声器(49局)等を通して住民に、迅速・確実な情報を周知し、「避難勧告」などを発するなど、住民の安全を確保するための施設として整備して、平成21年4月から運用を開始しております。
従前は、公用車の広報活動や電話連絡などによる情報伝達をおこなっており、住民への周知には相当の時間を要しましたが、防災行政無線により、全町一斉の周知など時間短縮・情報伝達の徹底が可能となりました。
また、緊急災害時以外には夕方の子どもの帰宅時間の合図のチャイム放送やお昼の定時放送により、全町民に係わる特に重要な行政情報の周知にも利用しております。
(2)設備機器
親局:役場1局(放送設備等)
遠隔制御装置:消防署1局(夜間時対応、火災予防の周知)
屋外拡声子局:社台から虎杖浜49局(スピ-カ-方式)※ うち中継局2局(白老霊園、竹浦消防分団車庫)
戸別受信機:全町で約170台 設置予定(社台から虎杖浜)
※ 避難場所、公共施設、屋外拡声子局の音声が届かない住宅に設置。
双方向通信局:子局(49局)のうち、次の6局は、災害など・停電時も親局との電話連絡が可能。
虎杖小学校敷地内、竹浦消防分団車庫前、萩野公民館敷地内、 萩野児童館敷地内、白老霊園駐車場、社台消防分団車庫前
(3)施設の概要
屋外拡声子局(49局)
- ポールの高さ:親局=20メートル 再送信=14.7メートル 屋外拡声子局=14.5メートル
- スピーカー数:再送信、屋外拡声子局=3から4個
- スピーカー出力:スピーカー1個30ワット(90ワットから120ワット)
- 音声到達半径:300メートルから500メートル
2 防災行政無線の運用
(1)災害非常時の放送
(2)津波の注意のお知らせ
(3)災害非常時以外の緊急放送
行方不明者捜索の依頼(警察)の放送、停電や水道断水に関する放送など
(4)Jアラートとの連携
平成23年度から「全国瞬時警報システム」(J-ALERT)を運用しています。
以下の情報が確認された時に消防庁(東京)から通信衛星を経由して全国の自治体に送信され、防災行政無線を自動起動、24時間運用で全町内に放送されます。
放送・伝達される情報
- 緊急地震速報(予測震度5弱以上)
- 大津波警報、津波警報
- 緊急火山情報、臨時火山情報など
- 外国からの攻撃情報など
(5)平常時の放送
- 定時チャイム放送
4月1日から8月31日:午後6時(曲目:夕焼け小焼け)
9月1日から翌年3月31日:午後4時(曲は同じ。) - 定時の行政放送(役場からのお知らせ)
全町民に関わる事項(各課)に限定して昼食時間に放送します。
(6)防災訓練
社台地区から虎杖浜地区まで、各町内会で活用されています。
(7)その他
防災行政無線の放送内容が聞き取れなかった時は、放送内容を電話の自動音声にて確認できます。
電話番号:050-5306-2685(通信料はご負担願います。)
※詳しくは「白老町防災情報メールが開始されます」のページをご覧ください。
3 地域での活用促進
平成22年4月から、各屋外拡声子局の自局放送機能を活用した「各地域での防災訓練」や「地域活動」などに利用を拡大しています。
※ 運用基準を制定、町内会等への説明会を開催し、操作箱のカギを町内会長や消防団に貸与しています。