白老町の議会改革の取組み(開かれた議会・信頼される議会を目指して)
議会改革のはじまり
白老町は、増大する行政需要と厳しい財政状況との整合性を図り、分権型社会に適合できる体制を構築するため行財政改革に取り組んでおり、昭和60年度から第4次まで着実な取り組みを進めている。
平成8年2月、第3次行政改革大網を策定するため、民間委員10名による「白老町行政改革推進委員会」を設置し、具体的な改革素案の策定を諮問し、平成9年4月に69項目の具体的な改革案の答申を受けた。
この答申において、白老町議会に対して「議会運営全般にわたって見直し」が提起され、議会改革への着手が求められた。
議会改革の検討
白老町行政改革推進委員会の答申は、町議会自らの権能により、議会全般にわたって独自の見直しを期待するものであり、行政執行の適正さや有効性の監視など、これまで以上に機能強化を求めた内容であり、議長は、こうした町民意識の動向を勘案した中で、「議会改革について」を議会運営委員会へ諮問した。
これを受け、議会運営委員会は、平成9年7月に「議会改革等に関する検討小委員会」を設置し、平成10年8月頃を目処に、議会改革の取り組みを検討することとした。
平成8年2月
白老町行政改革推進委員会の設置(民間委員10名)
※具体的な行政改革(案)を諮問
平成9年4月
白老町行政改革推進委員会からの答申
※行政改革項目69項目を答申
※「議会運営全般にわたっての見直し」について答申
平成9年7月
議会運営委員会に「議会改革等に関する検討小委員会」設置
※小委員会 16回開催
※町民との意見交換会 2回実施
平成10年1月
平成10年7月
検討小委員会から議会運営委員会へ答申
※議会改革項目 6項目18件を答申
※調査期間 1年間
平成10年8月
議会運営委員会において答申項目に基づき、具体的内容検討
平成10年12月
12月定例会において、議会改革に関する委員会報告
※議員定数は引き続き慎重審議することとした。
※倫理条例は、引き続き審議し、平成11年3月制定を目指すこととした。
議会改革の内容
白老町議会は、民間委員による行政改革議論の中で、議会運営のあり方について議会が自ら改革する方向性を打ち出し、議会改革等に関する小委員会の議論(約1年間・16回、町民意見交換2回)、議会運営委員会の議論(4ヶ月・11回)を経て、平成10年12月定例会に議会運営委員会が議会改革に関する委員会報告し、議会改革に関する実施計画を示した。
議会報告の要旨
益々進展する国際化、情報化、高齢化、少子化や地方分権推進のなかで、新しい時代にふさわしい良きリーダーとして、議会の役割とその機能が十分に発揮することが求められていることに鑑み、議会に課せられたテーマに正面から取り組み、町民の期待に応えることが大きな使命であるという認識に立ち、議会改革6項目について基本的な方針を示したものである。
- (1)白老町議会改革の取り組み項目
- 議員定数について
- 議員の視察研修について
- 議員の政策能力向上について
- 町民に親しまれる議会づくり(議会への住民参加)について
- 議会の情報公開について
- 議員の倫理について
- (2)改革の期間 平成10年度から平成14年度