しらおい子ども憲章とその概要(解説)を下記のとおり掲載しました。
皆さんでこれから親しんでください。
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1 しらおい子ども憲章
しらおい子ども憲章(けんしょう) 「ウレ(シは小さい文字)パ(育ち合う)」
わたしたち白老(しらおい)の子どもと大人(おとな)は、ともに信頼(しんらい)し合い人にやさしい町(まち)をつくるため、未来(みらい)に向(む)けて夢(ゆめ)や希望(きぼう)をもち、明るく元気に生きていくことを誓(ちか)い、町制(ちょうせい)施行(しこう)60周年(しゅうねん)の節目(ふしめ)にしらおい子ども憲章(けんしょう)を定めます。
- 子どもは
- いじめや差別(さべつ)をなくし 自分の命(いのち)とともにすべての人の命(いのち)を大切にします
- 相手(あいて)への思いやり・やさしさ・感謝(かんしゃ)の心を忘れません
- きまりを守り 責任(せきにん)をもって行動(こうどう)します
- 夢(ゆめ)や希望(きぼう)をもち 自(みずか)ら努力(どりょく)し未来(みらい)をつくります
- すすんで元気よく あいさつをします
- 自然(しぜん)を大切にし 歴史(れきし)や文化(ぶんか)を学びます
- 大人(おとな)は
- 一人ひとりを尊重(そんちょう)し 命(いのち)を守ります
- 子どもの心に寄(よ)り添(そ)い ともに考え成長(せいちょう)を支(ささ)えます
- 子どもから信頼(しんらい)され 手本となるよう行動(こうどう)します
- 夢(ゆめ)や希望(きぼう)をもって 生きる姿勢(しせい)を示します
- 子どもの笑顔(えがお)あふれる 地域(ちいき)社会(しゃかい)をつくります
- 豊(ゆた)かな自然(しぜん)を守り 歴史(れきし)や文化(ぶんか)を伝えます
平成26年3月26日制定
2 概要
しらおい子ども憲章の概要
憲章は前文と本文で構成され、本文は子どもと大人、それぞれからの宣言としています。本文の6つの項目は、「白老町子どもアンケート調査」、「しらおい子ども未来会議」【part1】【part2】を実施し、子どもや大人からいただいた意見を参考にまとめました。
名称
しらおい子ども憲章 「ウレ(シは小さい文字)パ(育ち合う)」
※しらおい子ども憲章の副題としてアイヌ語で表記しています。
子ども憲章は、「子どもと大人がそれぞれの役割を担い、ともに信頼し合い互いに育ち合うことを通して、人に優しい町づくりを目指していく」という趣旨のもと、6つのキーワードをもとに成文化しました。
その中核をなすのは、「生命」「共生」です。
その中核的理念を白老に生きる子どもや大人の姿として表現する時、この地に生きてきたアイヌ民族がもつ自然を含めたすべてのものに対する感謝の心、畏敬の心といった生命を慈しみ共に生きるという世界観等に学びたいと考えました。また、これまでのアイヌ文化を学ぶふるさと学習をさらに発展させ、特に次代を担う子ども達が、アイヌ民族の歴史や文化をはじめ世界の多くの人々への理解を深め、平和で、共に生きることを希求する人に育つことを願っています。
以上のことから、副題は互いに生命を慈しみ育ち合うことを意味するアイヌ語「ウレシ(シは小さい文字)パ」とします。
前文
「白老町子どもアンケート調査」「しらおい子ども未来会議」を実施し、子どもや大人から意見をいただく中で、人に優しい町づくりが子どもたちを健やかに育み、ともに生きる大人の責任であることが示されました。そのためには、子どもと大人が信頼しあい、子どもは自ら考え主体的に行動し、大人は子どもを慈しむことを約束することが大切であります。
子どもと大人がそれぞれの役割と責任を持ち行動することを誓い、町制施行60周年の節目として憲章を制定します。
本文
憲章の本文には、次代を担う子どもたちを健やかに育てるために、大人はどのように子どもを支えればよいのか、子どもはどのように行動すればよいのか6つの項目にそって、子どもからの宣言、大人からの宣言としました。
子どもと大人それぞれが役割や責任を明確にした協働型の行動指針としています。
「しらおい子ども憲章」の子ども・大人の宣言は、次の6つの項目(キーワード)の趣旨に添って文章化しています。
1. 人権・命について
子どもが命を大切にし、勇気を持っていじめや暴力をなくしていこうとする気持ちを持ち生活できるように、大人が子どもの命を大切にし守り育てる事を宣言しています。
2. 感謝・思いやりについて
子どもがいつも思いやりの気持ちを持って助け合い、感謝する気持ちを持てるように、大人が子どもの成長発達に合わせて寄り添い支えていくことを宣言しています。
3. 責任・行動について
大人が社会のマナーやルールを守り子どもたちの模範として行動することを宣言しています。
4. 夢・希望について
子どもたちが未来に夢や希望をもてるように、大人自身がいきいきと生活し子どもに示していくことを宣言しています。
5. 地域貢献について
元気な挨拶は人とひとのつながりの始まりです。子どもが困った時に相談しやすく、子どもたちが安心して暮らせる等つながりがもてる地域社会をつくっていくことを宣言しています。
6. 町(歴史・文化)について
子どもたちが生まれ育った町を愛することが出来るよう、大人は町の豊かな自然を守り歴史や文化を、次代を担う子どもに伝えることを宣言しています。