1.健康観察
1日の最初に調理員本人とその家族に健康上の問題がないか確認します。
健康状態に問題があれば、安全確保のため調理作業には従事しません。
また、調理員は月2回の検便検査を実施しています。
2.準備
調理作業前に調理場内のアルコール消毒、調理道具の準備、水質検査、温度・湿度チェックをしています。
また、調理場に入る前には調理服の付着物を取り除き、手洗いと消毒をしっかりと行ないます。
3.食材の検収
食材は数量、産地、鮮度、温度、規格などを納入事業者の立会いのもと確認しています。
4.朝礼 (8:00から)
朝礼では、当日の作業における注意事項、連絡事項が伝えられます。
調理服は白と青の2種類を使い分けています。これは、下処理などを行なう汚染区域と、煮炊き調理などを行なう非汚染区域で作業する調理員を明確にするため、色違いの調理服としているものです。
5.下処理
下処理は、野菜下処理室と肉・魚下処理室の2室で行ない、汚れや変色がないか、虫などの異物が付着していないかなどの確認をしながら行なっています。
また、食材と調理内容によって、電解次亜水による除菌処理も行なっています。
※電解次亜水とは…食中毒菌に対して優れた除菌力がある弱アルカリ性水で、薬剤を使わず食材を除菌することができるものです。
6.切裁 (9:00から)
下処理を終えた野菜類は、煮炊き調理室に送られ、切裁します。
7.調味計量 (9:00から)
使用する調味料を準備します。
8.調理 (10:00から)
煮炊き調理
汁物、煮物、炒め物などを調理しています。
揚げ物調理
揚げ物調理は連続フライヤーを使って行なっています。
焼き物、蒸し物調理
焼き物、蒸し物調理はスチームコンベクションオーブンを使って行っています。
和え物調理
サラダなどに使用する野菜は、茹でて火を通した後、真空冷却機で10度以下に冷却し、脱水してから調理します。
炊飯
連続炊飯システムにより、洗米、浸漬、炊飯、蒸らし、ほぐしの工程を自動で行ないます。
調理したものは全て中心温度を計測し、基準を満たしていない場合は加熱もしくは冷却を繰り返します。
食中毒対策として汁物や焼物などは85度以上、サラダは10度以下であることを確認します。
また、食材や調理済品の一部を検査用食品として2週間保存します。
9.検食 (10:30から)
できあがった給食をセンター長が検食を行ない、味、色、香り、温度、異味、異臭などについて確認します。
10.配缶
検食を経て、各学級ごとに配缶を行ないます。
11.配送 (10:50から)
配缶後は、学校ごとのコンテナに積み込み、学校に配送します。
12.学校長等による検食
学校に到着した給食は、学校長等による検食を行ない、味、色、香り、温度、異味、異臭などについて確認します。
(12:00から)
センターと学校で2度の検食により、安全確認がされた後に児童・生徒へ給食が提供されます。