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さて、今年第1回目のすこやかは、筋力の低下に伴うカタカナの単語がテーマです。
その名も「サルコペニア」といいます。
いきいき4・6の展示コーナーでも今回はサルコペニアの展示をおこなっています。
サルコペニア?なんのことやら。
筋力の低下に伴う…これは、一体何なのでしょうか?
サルコペニア…筋肉量が減り、筋力または身体能力が低下した状態。病気の名前ではありません。筋肉量が減ると、誰でもなる可能性があります。
余談ですが、以前、メタボというカタカナが有名になりましたね。
2006年の「新語・流行語大賞」でトップ10入りして、流行語になりました。
もともと、内臓脂肪型肥満に糖尿病、高血圧、脂質異常症を合併した状態を指しましたが、今では、内臓脂肪型肥満そのものを指すような場面も少なくないですね。
略したことで、語呂も良く、イメージ直結で、流行りました。メタボ(3文字)。
さて、今回はなんだか長めです。6文字です。長いですね。
サルコペニア。もっと短く覚えやすくしてもらいたいものですが、医療界ではこの6文字で通じてるみたいです。
サルコペニアになると、どういう困ったことが起こってくるのでしょうか。
身体能力の低下というのが厄介なポイントです。
ひと言に身体能力といっても、色々な能力があります。
筋力、持久力、柔軟性など、体にもともと備わっている能力ですが、これらの能力に大きな役割を担っているのが、筋肉です。
そのため、筋肉量が減ると、徐々に身体能力の低下が起こってきます。
筋肉量が減るということから、サルコペニアは痩せているイメージを持っていませんか?
実はサルコペニアには、痩せだけではなく、サルコペニア肥満が存在します。
サルコペニア肥満とは、筋肉量の減少と肥満(体重の増加)が重なった状態をいいます。
サルコペニア肥満は、通常の肥満により、糖尿病などの生活習慣病にかかりやすいと言われています。
痩せている人も、肥満の人も、そうでない人も、筋肉量を維持することがとても大切です。
サルコペニアが提唱された当時は、加齢によると限定されていましたが、その後の研究で加齢に伴うものだけではなく、筋力の低下や身体能力の低下も重要だということがわかりました。
高齢になって、活力の低下を引き起こす大きな原因になるので、サルコペニアにならないように防ぎたいものですね!
それでは、サルコペニアにならないためには、どうしたらよいのでしょうか?
予防には、運動と食事が重要です!
運動単独や食事単独よりも運動と栄養を組み合わせることで相乗効果が期待できます。
運動は歩行などの有酸素運動に加えて、筋力トレーニングを週2から3回の頻度で3ヵ月以上継続することが非常に大切です。
栄養に関しては、たんぱく質やアミノ酸が多く含まれる肉や魚、大豆、牛乳などの摂取が非常に重要です。
また魚に多く含まれるビタミンDの摂取とビタミンD活性に作用する日光浴も効果が期待できます。
年をとったら粗食、と考えるのではなく、年をとっても栄養はしっかりと適切に。
サルコペニアは生活習慣の改善で十分予防可能です!
たんぱく質を中心にしっかり栄養をとって、適度な体重を維持しましょう!