最強オハウを科学する
最強の野菜スープ×オハウ
コロナ対策の日々が続き、感染症シーズンが到来しようとしています。
広報でもお知らせしましたが、9月は、食生活改善普及運動期間でした。
食欲の秋、これから美味しくなる食材もたくさんありますね。
美味しい食材をたくさん取り入れて、バランスの良い食事を心がけて、コロナにも他の感染症にも負けないようにしましょう。
今回のすこやかnewsでは、以前に広報げんきや、すこやかnews vol(ボリューム).6の最後にもご紹介しました、オハウのオリジナルレシピについてお話ししたいと思います。
実は、前回紹介したレシピは『最強の野菜スープ』の作り方を参考にして、抗酸化作用が上がる方法で調理しています♪
『最強の野菜スープ』
・・・・・・・さて、はて?
みなさん、ご存知でしたか?
この『最強の野菜スープ』、前田浩先生という抗がん剤の研究・開発をされている医師の先生が考えられたものです。
抗がん剤。
がん細胞をやっつけられるなら、こんないいことはない・・・?
しかし、現実は違います。
従来の抗がん剤は、がん細胞だけではなく、正常細胞も傷付けてしまい、重い副作用を伴います。
加えて、最新の抗がん剤は治療費がきわめて高額で、誰もが十分な治療を受けられるわけではありません。
そこで前田先生は、正常細胞を傷つけない抗がん剤を開発しました。
しかし、予防がいちばん大切です。
そこで注目されたのが、野菜をはじめとする植物に含まれる『ファイトケミカル』という成分です。
この抗酸化作用がすごいんです。
人間は皮膚に紫外線が当たりすぎると、皮膚がんになってしまったりします。
しかし、植物はあんなに日光を受け、紫外線が当たっても皮膚がんになったりしませんね。
そこで植物に含まれる『ファイトケミカル』の強い抗酸化作用が注目されたわけです。
がんをはじめ、ほとんどの病気や老化に密接に関わっているのが『活性酸素』です。
これは、通常の酸素が変質したものです。激しく活性化して他の物質を攻撃するんです。
いわゆる、「酸化」です。
鉄が錆びるのも酸化で、これは皆さんの体の中でも起こっていることなんです。
酸化を抑える(活性酸素を抑える)ことはできます。
「抗酸化」するんです。
今回のすこやかnewsでも、もう一度最強オハウ(最強の野菜スープ×オハウ)のレシピをご紹介します。
※前回よりも簡単に作れる方法でご紹介します。
鮭のオハウ
材料(1人分)と下準備
鮭:2分の1切れ(3センチメートルに切り、酒をまぶす)
昆布:2グラム(鍋に入れ、一晩水につけておく)
水:180ccほど
にんじん:8分の1本(薄皮を残して乱切りにする)※気になる場合は皮を取り除きましょう。
大根:2センチメートル(皮つき乱切りにする)※気になる場合は皮を取り除きましょう。
ごぼう:8分の1本(皮つき乱切りにする)※気になる場合は皮を取り除きましょう。
じゃがいも:8分の1本(皮をむいて3センチメートルの乱切りにする)
ほうれん草:1株(3センチメートルに切り、下茹でする)
長ねぎ:2分の1本(斜めに切る)
油適量:(小さじ1程度)
作り方
- 昆布と水が入った鍋にほうれん草、長ねぎ以外の野菜を入れて蓋をして、火にかけます。
- フツフツとしてきたら、昆布を取り除きます。(使用したい場合は、切って後ほど入れましょう。)
- フタを戻して、弱めの中火で15から20分ほど煮て、一旦火を止めます。
- フタをとり、弱火にして、鮭、ほうれん草、ねぎを入れ、鮭の色が変わるまで煮ます。
- 火を止めて油をまわしかけ、盛り付けて完成です。
★最強にするポイント★
- 少なくても4種類は野菜を入れる
- フタをして煮ること
- 皮ごと食べられる野菜は洗って皮ごと使用すること
鮭のオハウは、たんぱく質を摂ることもでき、1品で大変栄養価が高いです。
おうちで、ぜひお試しください。
今年は、7月にウポポイも開設され、多くの人が白老町に訪れ、アイヌ文化に触れる大きな機会となっています。
また、今年度の6月の食育月間ではアイヌ総合政策課協力のもと、例年の図書館とのコラボ展示で、「アイヌと白老町の食」をテーマに展示を行いました。
図書館ではアイヌ文化に関する図書の取り扱いがあります。
この機会に、図書館のほうにもぜひ足をお運び頂いて、おうちでもアイヌ文化について深めてみませんか?